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執筆者の写真Kaishu Yagi

Graphic Experiment 1 "変容"

こんにちは、八木海州です。 この度、"変容"と題した自身の作品集的位置付けのZINEを製作しました。 限定50部、本日より500円で販売をはじめます。当面は手売り販売のみです。送料いただければ発送も致します、ご連絡くださいませ。また、取り扱っていただける店舗様が、もし!これを見ていらっしゃれば是非といった次第です。 宜しくお願いします。





では、製作に至る経緯なんかを。

気付けば7年ほどグラフィックデザイナー/映像作家を名乗り、いろんなものをつくってきました。そうやってモノづくりを続ける中で自身の感覚は代謝を繰り返し、ここ2年ほどはそのサイクルがかなり速くなっている実感があります。要は調子がいいです。


また今春に祖母が亡くなりました。その前後で自身の幼少の頃の記憶を辿ることが図らずも多くあり、その中で自由にモノをつくる感覚を思い出しました。幼い頃は自由かつ無責任に自らが思うままに物事を解釈して、何かをつくっていたはずでした。


この7年間でつくってきたものは、主にバンドを中心とした音楽にまつわるものがほとんどです。僕とは別の領域の表現者と手を取りあって、もっと多角的なものに昇華させるというプロセス/目的を持ったものです。それは僕自身も大好きなことの一つですし、これからも続けていくんだろうな〜と言うふんわりとした覚悟がありますが、それとは別に! もっとパーソナルで自由で無責任で柔軟で自分が作り終えた時点で完結するようなものを、つくりたくなりました。


その手法として、プリントとスキャンが持っている不確定さ(印刷のズレやスキャン時のヨレなど)をデジタルでの製作がベースにある自分に唯一残っているフィジカル的な要素と捉え制御し、それらをパソコンで編集して再びプリント/スキャンを繰り返す、といった工程で製作しました。 大まかなジャンルで言うとコラージュアートだと思います。モチーフには自宅にある本やCD,レコードのみを用いました。


そうして出来た作品を(表紙も含め)九つ収録しています。 もっと作品自体のコンセプト的なものについては、作品と合わせて見ていただきたいので本誌に記しています。

先日、敬愛する岡本太郎の展示をふら〜っと観てきました。氏の作品の素晴らしさは言わずもがなでしたが、それ以上にキャプションに記された言葉や思想が、僕がこうやってモノづくりを続けていくことに対して力強く肯定してくれたように思えて、すごくうれしかったです。まだまだやれると思います。

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